東京オリンピック、マラソン男子日本代表で新潟県十日町市出身の服部勇馬選手が10月4日、地元で一日警察署長を務め特殊詐欺被害防止を呼びかけました。

警察官の制服に身をまとっていたのは、東京オリンピック、マラソン男子日本代表の服部勇馬選手です。

【服部勇馬 選手】
「ふだんとは全く異なる服装で緊張している」

ふるさと、十日町警察署の“一日警察署長”に任命されました。署員を前にした訓示では…

【服部勇馬 選手】
「“誰かの笑顔のために”というところを意識するだけで、自分自身の100%以上の力を出すことがこれまでできるようになった。十日町・新潟の皆さんの笑顔のために仕事をしてもらえたらうれしく思う」

「誰かの笑顔」のために仕事に励んでほしいと訴えた服部選手。訓示のあと、パトカーに乗って向かった先は、市内にあるショッピングセンターです。

【服部勇馬 選手】
「特殊詐欺に気を付けて」

ここで特殊詐欺の防止を呼びかけました。

県内では今年、8月末時点で特殊詐欺の被害額は前の年の同じ時期に比べ、3100万円あまり多い約3億5000万円にのぼっています。

服部選手の呼びかけに買い物客は…

【買い物客】
「本物でびっくり!絶対にだまされないぞと思っているが、だまされるかも。意外なところで気付かず詐欺にあっていることもあるので、自分一人の判断で行わないほうがいいと思った」

市民の笑顔につながるよう、被害防止を呼びかけた服部選手。

【服部勇馬 選手】
「私のふるさとでもあるので、新潟の人たちには特に被害にあってほしくない。温かい人が多い中で被害に合うことはつらいし、悔しい気持ちになる。できるかぎり熱を持って呼びかけた」

本職の長距離では、元日のニューイヤー駅伝でチームの8年ぶりの優勝に貢献しましたが、その後はケガで苦しいシーズンを送っていると言います。

それでも、市民からのエールをもらい、服部選手は「走り」で地元に笑顔を届けたいと意気込みます。

【服部勇馬 選手】
「今回、こういう形で十日町に凱旋させてもらったので、新しい気持ちで来シーズンは皆さんの期待に応えられる走りをしたい」

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