サッカー・J1柏レイソルの細谷真大選手(22)は、FWとしての自覚や責任を口にする。今はU23(23歳以下)日本代表としてパリ・オリンピック出場権を懸けたU23アジア・カップに臨んでおり、そこでのゴールも期待されるが、どんなストライカーから影響を受けてきたのだろうか。
「自分と(プレースタイルで)似たものがあると、ワールドカップ(W杯)を見て感じました。精神力が見ていてすごい。そこが一番ひかれましたね」
2月19日にあったJリーグ開幕PRイベントで、アルゼンチン代表FWのフリアン・アルバレス選手(24)=マンチェスター・シティー=について、こう語っていた。2022年W杯カタール大会で4点を挙げ、母国の優勝に大きく貢献したFWだ。
「自分と似た選手(のプレー)をなるべく見るようにしています。マンチェスター・シティーの試合もアルバレス選手を中心に見ています」
相手DFの背後への抜け出しに優れ、前線から献身的に守備もする点が、2人に共通している。細谷選手は身長178センチ、アルバレス選手は170センチと大柄ではないが、ともにフィジカルが強いのも特徴だ。
「アルバレス選手を見るきっかけとなったのがW杯。自分も早くあの大舞台に立ちたいと強く思いました」
開幕PRイベントでは元日本代表FWの大久保嘉人さん(41)に言葉を掛けられる場面があった。大久保さんも身長170センチながら、相手のマークを外す動きやシュート精度などを武器にJ1最多の通算191点を挙げた。
「嘉人さんは自分が小さい頃から見てきた選手。得点に対する姿勢は目を引かれる。すごく好きな選手です」
この日、細谷選手は大久保さんに加え、ともにパリ五輪を目指すMF川崎颯太選手(22)=京都サンガFC=と3人で記念撮影をした。その川崎選手はU23アジア・カップ1次リーグのアラブ首長国連邦(UAE)戦でヘディングシュートを決めた。細谷選手はUAE戦の後半途中から出場したが、終盤の決定機で決めきれなかった。これからの巻き返しを狙う。【構成・高野裕士】
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