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【セリエA】パルマ 2−3 カリアリ(日本時間10月1日/スタディオ・エンニオ・タルディーニ)

 パルマの守護神を務める日本代表のGK鈴木彩艶にとっては、“ノーチャンス”なスーパーゴールだった。ボックス手前から、まるで“時を止めた”ようにゆったりと放たれたシュートは、放物線を描いてゴール右隅へ。圧巻のゴールに「ザイオンもノーチャンスだわ」とファンも同情した。

 セリエA第6節で14位のパルマは、最下位のカリアリをホームに迎えた一戦。GK鈴木は出場停止だった第4節のウディネーゼ戦以降、2試合連続のスタメン出場となった。

 注目のシーンは1-1の同点で迎えた75分だ。自陣でのパスミスから攻守が入れ替わる形となったパルマは、MFミシェル・アドポの突破を潰すことができずにボックス手前までボールを運ばれて、中央への横パスを入れられた。

 そこに走り込んだMFラズヴァン・マリンは、左足でボールをコントロール。パルマ守備陣が一瞬動きを止めてしまった隙を見逃さず、右足でシュートを放った。ボールは美しい弧を描いてドライブ気味にゴールの右隅へ。鈴木がセーブしようと身体をいっぱいに伸ばした横っ飛びを見せたが、ボールに触ることができずそのままネットを揺らした。

 鈴木は「くそっ!」と叫びながら、両手をパンと叩いて悔しがった。実況の八塚浩氏は「うまい! やや浮かせ気味に、そして落ちたボール」と伝えるなど、まさにゴラッソだった。

 SNS上では「これはザイオンもノーチャンスだわ」「彩艶も流石に止められないシュート」「なかなか難しいコースだった」「ノーチャンスという言葉が嫌いな彩艶には申し訳ないけど、GKとしてはあれはノーチャンスだわ」「シュート上手すぎだろ」とマリンのシュートを称え、鈴木を擁護するコメントが多く見られた。

 試合は終盤にパルマが同点に追いついたが、その直後にカリアリが3点目を奪って勝負あり。開幕5試合でわずか1ゴールと苦しんでいたカリアリに対して3失点を喫したパルマが、痛恨の敗戦となった。

(ABEMA de DAZN/セリエA)

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