【JR四国-四国銀行】攻守にわたる活躍を見せたJR四国の新人・小林太郎=高知市営球場で2024年9月29日午後0時4分、吉川雄飛撮影

第49回社会人野球日本選手権四国予選代表決定第2戦(29日・高知市営)

○JR四国9―1四国銀行●

 コールド勝ちした初戦に引き続き、大量点を奪って本大会出場を決めたJR四国。今季新たに加わった扇の要が、光る活躍を見せた。

 新人捕手の小林太郎は0―0の二回、1死一、三塁で打席へ。先制点がほしい場面、外野フライを打とうと高めに照準を合わせた。3球で追い込まれたが、続く4球目に高めにきた直球をスイング。「なんとか反応できた」と、たたきつけた打球はサードの頭上を越し、先制の適時打とした。

 打線は二回、この適時打を皮切りに一挙5得点。小林は続く三回にもリードを広げる2点適時二塁打を放ったほか、同じく新人で1失点完投した川合慎磨を最後までリードした。攻守にわたる活躍に「新人らしく、ミスを恐れずにプレーできたのが良かった」と笑った。

 天理大出身の22歳。大学時代は下級生の時から正捕手としてチームを支え、今も続く天理大のリーグ連覇に貢献してきた。チームが都市対抗出場を逃した今夏は肩の古傷が痛んだ影響で思うように試合に出られず、悔しさを晴らすために鍛錬を重ねてきたという。

 大阪府出身で、京セラドーム大阪での出場は里帰りとも言える。「地元で(試合が)できるのは楽しみですし、先輩方がやりやすい環境を作ってくれているので。あとは思い切りやるだけです」と力強く語った。【吉川雄飛】

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