米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手が、メジャー史上初の「50本塁打、50盗塁」を達成した際の記念球の競売が27日に始まった。入札額は50万ドル(約7100万円)から。
一方、米紙ロサンゼルス・タイムズなどによると、記念球の所有権を主張する18歳の男子高校生が、外野席でボールを別の観客に奪われたとして競売の差し止めなどを求め、南部フロリダ州の裁判所に民事訴訟を起こした。
男子高校生は、フロリダ州マイアミであったマーリンズ戦を外野席で観戦し、大谷選手の50本目のホームランボールを左手で「しっかりとつかんだ」ものの、別の観客に足を絡められるなどして強引に奪われたと主張している。
ボールを手に入れた観客は、ドジャースから30万ドルで引き換えを提案されたが、競売に掛けられることになった。
裁判所の判事は26日、競売会社「ゴールディン」が予定通り競売を始めることは認めたが、10月10日の審理の前に記念球を新たな所有者に譲渡できないとの判断を示した。入札期間は10月16日までで、450万ドル(約6億3950万円)を払えば即購入が可能とされている。
米CNNによれば、大リーグ記念球の最高額は、元カージナルスのマグワイア氏が1998年に打ったシーズン70本目のホームランボールで、305万ドル(約4億3300万円)だった。【ニューヨーク八田浩輔】
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