愛媛県都の陸の玄関・JR松山駅の新しい駅舎が9月29日にオープンします。周辺の再開発が急がれるなかで松山市は26日、隣接する敷地にアリーナと小ホールを兼ね備えた新たな施設を整備する方針を示しました。

松山市の野志克仁市長は臨時会見を開き、新しいJR松山駅を中心にした周辺のまちづくりについて、将来のビジョンを明らかにしました。

野志市長:
「現在、経済団体から5000席程度の多目的に使えるアリーナの要望。文化団体から100席程度の小規模のホールの要望を頂いております。私としてはその両方を実現することを目指したい」

野志市長が示したのは、新たに取得する予定のJR松山駅南側に隣接する車両基地跡に「アリーナ」と「小規模なホール」を整備する方針です。

車両基地跡の敷地面積は9200平方メートル。松山市はこれまで2000席規模の劇場型ホールなどを整備する方針を示していたものの、今年4月に愛媛経済同友会がスポーツやライブ観戦などができる多目的アリーナの建設を。また文化団体も小ホールの建設を要望していました。

松山市が新たに示した整備方針では、バスケットボールやバレーボールなどのプロスポーツをはじめコンサートなどにも対応したアリーナと、市民が文化活動を発表する小ホールの両方の実現を目指します。

野志市長は今後、有識者や関係団体を交えた協議会を立ち上げ、施設の機能や規模などの基本計画の策定を急ぎたいとしています。

野志市長:
「本市が旗振り役、調整役となってアリーナやホールで行われるスポーツやエンターテイメントとの相乗効果が期待できる施設の民間開発を促したい」

また駅の周辺には、子ども向けのアミューズメント施設や商業施設、ホテルなどの民間開発を促したいとしています。

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