愛媛県西予市野村町で地元のアマチュア力士が伝統の四股名を襲名しました。コロナ禍で中断していたため実に5年ぶりの襲名披露です。

相撲のまちとして知られる西予市野村町では秋の稲刈りシーズンに合わせ、五穀豊穣を感謝し各地区で奉納相撲が行われます。

その中でも20日に奉納相撲が行われた野村町中筋地区は、相撲にまつわる数々の伝統を今に伝える数少ない地区です。

その一つが『四股名の襲名』です。

乙亥大相撲など地域の相撲文化の継承に貢献した地元力士に与えられる名誉で、今年は3人が四股名を襲名しました。

まずは、三瀬由久さん改め『滝乃匠』です。
『滝乃匠』の四股名は、ゆかりのある地名から「滝」の字をもらい、「匠」には多彩な技を繰り出す力士になってもらいたいという願いが込められているそうです。

『滝乃匠』こと三瀬由久さん(38):
「昔からの伝統といいますか、そういうのをこうやって自分がまた引き継げてまたこれを後輩の方に引き継ぐという、そういった伝統というのに関わらせて頂いた事はすごく光栄でうれしいです」

そして堀上康貴さん改め『四代目 岡ノ松』です。
堀上さんの『岡ノ松』は、3代に渡って受け継がれてきた由緒ある四股名なんだそうです。

『四代目 岡ノ松』こと堀上康貴さん(29):
「このような偉大な四股名を頂いて、自分には正直荷が重いんですけど、選ばれし力士しか頂けない名前なので、自分もそれに見合った相撲を取れるように今後精進していきます」

3人目が松川潤さん改め『早馬岩』。

3人には四股名の入った新しいまわしが贈られ、土俵で襲名披露が行われました。

奉納相撲で3人は、招待された他の地区の強豪選手を相手に、贈られた四股名に恥じない白熱した取り組みを見せ会場を沸かせました。

『早馬岩』こと松川潤さん(34):
「めちゃくちゃ緊張して勝てるかどうか不安だったんですけど、2回勝ってよかったです。きょうは自分をほめたいです」

新型コロナの影響などで実に5年ぶりとなった四股名の襲名。
新しいまわしと地域の誇りを胸に、野村の相撲の伝統は脈々と受け継がれていきます。

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