【ジュネーブ共同】国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長の後任を決める来年3月の会長選を巡り、立候補するIOC委員の資格の違いによって会長職務の遂行で不平等が起きているとして、夏季五輪国際競技連盟連合(ASOIF)がIOCの倫理委員会に抗議文を送ったことが20日、関係者への取材で分かった。会長選には国際体操連盟の渡辺守成会長が日本から初めて立候補している。  IOC委員は個人資格の委員に加え、国際競技連盟(IF)代表などで構成される。ASOIFの加盟団体では渡辺氏の他、国際自転車連合のラパルティアン会長(フランス)、世界陸連のコー会長(英国)がいずれもIF代表枠から出馬。抗議文では個人資格よりIF代表枠に制限が多いことへの不満が噴出した形で、五輪憲章改定の検討も求めている。  倫理委は書簡で、五輪憲章に定められた通りIF代表はその団体での地位を失った場合に自動的に委員の資格を失うと指摘。IF会長はIOC会長を兼務すれば利益相反に当たり、委員としての資格変更が必要と警鐘も鳴らした。


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