またも歴史を塗り替えた一発は、角度32度でライトスタンド上段まで飛び込む豪快アーチだった。
【映像】スタンド上段へ一直線!48号豪快弾に敵地総立ちの瞬間
ドジャースの大谷翔平は、9月17日(日本時間18日)のマーリンズ戦で今季48号2ランを放ち、史上初の「48-48」を達成。同時に2006年にデビット・オルティーズが記録したシーズンDH最多本塁打を超える一発となった。
夢の50本塁打・50盗塁「50-50」まであと2本、2盗塁に迫った大谷だが、同時にMVP獲得への期待も高まっている。これまで2021年と2023年にシーズンMVPを獲得しているが、共に投打二刀流で出場しての受賞。DHでのMVP獲得となればMLB史上初の快挙となる。冒頭で触れたオルティーズも2006年のMVP順位は3位にとどまっており、打者選任で受賞するのは極めて難易度が高い。
しかし、米野球データサイト「ベースボール・リファレンス」のWARで、大谷は7.4とリーグトップに君臨。WARは選手の投球・打撃・守備・走塁を総合的に評価した“貢献度”の指標で、2位はマット・チャップマン三塁手(WAR 6.8)、3位がフランシスコ・リンドーア遊撃手(同6.6)と上位5人まで全て守備につく選手がランクインしている。つまり、大谷は他のトップ選手が守備まで含んだ貢献度を「打撃だけで」凌駕しているのだ。
MVPは全米野球記者協会(BBWAA)所属の記者投票で決まる。守備につかないDHがMVPを獲得するのは難しいという声があるなか、WARが一定の市民権を得た現代において大谷が初の受賞者となるのか。圧巻の貢献度が史上初の快挙を後押しする。
※日本時間2024年9月18日終了時点のデータ(協力:データスタジアム)
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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