9月は体育祭シーズンです。18日は、2024年度創立130周年を迎え、男女共学になった鹿児島商業高校で、女子生徒を交えての初めての体育祭が行われました。
そこには変わるものと変わらないもの、それぞれのドラマが広がっていました。
鹿児島商業高校3年・松下翔さん
「130年を迎える節目の時に、私たちは学科再編と男女共学という、大きな変化の時を迎えました。私たちは本日の体育祭を全力で楽しみ、素晴らしい体育祭にすることを誓います」
18日、鹿児島市の西原商会アリーナで行われた鹿児島商業高校の体育祭。
創立130年の節目の年を迎えた鹿児島商業ですが、その一方で2024年4月からは男女共学になるなど、大きな変化を迎えた年でもあります。
2024年は女子生徒が加わり、初めての体育祭です。
オープニングを飾るのは女子生徒たちによるダンス。続いて男子生徒のダンスも披露され、会場を沸かせていました。
2024年の大会のスローガンは「新生鹿商」。
そのスローガンの通り、全16種目のうち6つの種目は新たに加わったもの。
生徒たちも気合い十分です。
1年・女子生徒
「共学で初めの体育祭ですごく楽しみだったので、みんなで頑張りたい。綱引きで頑張りたい」
3年・男子生徒
「今まで灰色だった学生生活に色が出た感じです。新しくなった鹿商なので、ここから新しい文化を築いていこうと思います」
まずは新種目「ダッシュ王決定戦」です。
その名の通り、各クラスの足自慢たちが40メートルをダッシュ。
勝ち抜いた生徒たちで決勝を走り、1位を決めます。
会場の熱気も序盤から最高潮に!!
3年・男子生徒(元陸上部主将)・川崎隼人さん
「初代(ダッシュ王)という名を手に入れることができて良かったです」
元陸上部の意地をみせた3年生が初代王者に輝きました。
クラス対抗で行われた体育祭は、趣向を凝らした種目もあり、学年の枠を越えて絆を深めているようでした。
庄村奈津美記者
「2024年度、男女共学になった鹿児島商業高校。まもなく女子生徒だけの新たな種目が行われます」
次の走者につなぐたびに箱が1つずつ増えるという「宅配便リレー」では、生徒たちがなかなか前に進めない場面も。
バランスをとりながらの競走に苦戦しつつも、生徒同士で助け合いながら最後まで楽しんでいました。
1年・女子生徒
「難しかったけど楽しかった」
こうして、新しい風を取り込む一方で、鹿商ならではの伝統種目も。
野球部の応援でも行われるという演舞「チンチンチャイナマイ」に、「倒立競争」も伝統の競技のひとつです。
こちらは創立80周年のときの体育祭の映像です。
体を張った男子校ならではの伝統競技ですがー
「ももは、頑張れー!」
声援を送られているのは、女子生徒として初めてこの競技に参加する東桃羽さん。
倒立しながらどこまで進めるか、距離を競うこの種目。
東さんの結果は堂々の2位!大健闘です!
1年・東桃羽さん
「ちょっと悔しいけど上位になれてよかった。来年は1位を取れるように頑張りたい」
そして、2024年度、新たに誕生したチアリーディング部も、生徒や保護者を前に初めて演技を披露!
鹿商にとっては「変革」を迎えたこの1年。
女子生徒が加わった初めての体育祭は、半年後に卒業を控えた3年生にとっても特別なようでした。
3年・男子生徒
「最高です」
「最初のオープニングダンスが今までの鹿商にはなかったので、最初としてはいい盛り上がりだった」
「黄色い声援っていうのを最後の年に感じることができてうれしく思う」
鹿商OB(PTA会長)・上野博史さん
「男の子だけでも盛り上がるが、やはり女性のパワーがあると尚更盛り上がっている。伝統を守りつつ新しいアイデアを取り入れて、さらに発展していく体育祭を楽しみにしている」
「新生鹿商」のスローガンのもと、変革と伝統が融合した2024年の体育祭。
鹿児島商業の男女共学での歩みに、新たな1ページが刻まれました。
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