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9月5日、東洋大学は朝6時に集合し、やや肌寒い気温の中で10人を2組に分けて行うロード練習を行いました。

箱根駅伝の5区ゴール/6区スタート地点から箱根神社を通り、実際に山登りに使われる傾斜のある坂など、脚筋力の強化を目的に、約12kmのコースを走り切りました。

4年石田洸介を先頭に箱根の坂道を駆け上がる東洋大の選手たち

今年の東洋と言えば、4年生の石田洸介が関東インカレで完全復活を遂げたことで注目を浴びました。

今回、石田に話を聞く中で「諦めることも悪いことじゃないかもしれない」「すぐに辞めた方がいいんじゃないかと思った時期もあった」と陸上から離れていた当時の心境を教えてくれました。

しかし、一度陸上を離れたことで価値観が変わり、充実感を一つずつ味わっていければ自ずと自分の体も心も上向きになると気づきを得た石田。その“充実感”をどう感じるか考えたときに「梅崎と小林、同期の箱根駅伝の走りをみて感動した気持ちを心に置いて、2人と走るときに今充実しているんだと思う」と同期の存在が大きなきっかけになり、再び陸上競技の道へと導いてくれたようです。

伝統のユニフォームを着るのも残りわずか。東洋の石田と思われるような走りをして、鉄紺のユニフォームを見ると“石田洸介”が思い浮かぶような、爪痕を残したいとも話していました。

チームを率いる酒井俊幸監督

チームを率いる酒井監督は、今シーズンのキーマンに網本佳悟、緒方澪那斗、西村真周、岸本遼太郎と伸び盛りの3年生4人を挙げ、主要区間を走ってほしいと話す一方で、「1本の大黒柱がいない。そこがこれからの楽しみでもあり弱みでもある」と課題もみせました。

また、今年の4年生が全日本大学駅伝のシード落ちを2回経験していることについて「ダメになった時のことを知っているのはすごい強み」と話し、駅伝では1つのミスが流れを壊してしまう中で「流れを取り返す力がシード権を逃したときになかった。でも今年のチームがそういう力があると私は信じていますので」と意気込んでいました。

東洋大学の今年のスローガンは「鉄紺の覚醒」。昨年度の「鉄紺の再建」は見事成功、今年は“戻す”のではなく“新しく作る”のだと。

11月の全日本大学駅伝では最低シード権獲得、さらに上位争いが目標です!

・番組公式ホームページ・【全日本大学駅伝】立教大、初の伊勢路へ!「ここからがスタート」・【全日本大学駅伝】東洋大・石田洸介 挫折を乗り越え「最後は特別な思いで」

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