引退記者会見でともに長年チームを支えたT-岡田(左)から花束を受け取り、笑顔を見せるオリックスの安達了一=京セラドーム大阪で2024年9月13日、石川裕士撮影

 今季限りで現役を引退するプロ野球・オリックスの安達了一内野手兼内野守備走塁コーチ(36)が13日、京セラドーム大阪で記者会見に臨み、「守備が守れなくなったら引退だと決めていた」と理由を述べた。

 オリックス一筋の守備の名手として知られ、近年は主に二塁を守っていた。13年目の今年、5月1日にほっともっとフィールド神戸であったロッテ戦で、守備固めとして出場した九回に3失策し、チームは逆転負けした。「そこからだいぶ悩むようになった」と明かした。

 2016年1月に難病の潰瘍性大腸炎と診断されたが、プレーを続けてきた。同じ病に苦しむ人から応援の手紙を多くもらったといい、「『そういう人たちのためにやらなくちゃいけない』と思いながら野球を続けていた」と話した。

 群馬県出身。群馬・榛名高から上武大、社会人の東芝を経て2012年にドラフト1位で入団。昨季は自己最少の出場23試合にとどまり、今季からコーチ兼任で臨んでいたが、ここまで23試合で打率2割と振るわなかった。

 通算成績は出場1175試合で打率2割4分4厘、36本塁打、325打点。本拠地でのリーグ最終戦となる24日の西武戦で、同学年のT―岡田外野手(36)とともに引退セレモニーを行う予定。【石川裕士】

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