昨年の東葛駅伝スタートの様子=野田市清水の市総合公園陸上競技場で2023年10月、柴田智弘撮影

 正式名称は「東葛飾地方中学校駅伝競走大会」。東葛飾地方は千葉県の北西部に位置する松戸市、野田市、柏市、流山市、我孫子市、鎌ケ谷市の6市からなるエリアで、大会には同地方の公立・私立の中学校が参加する。戦後間もない1948(昭和23)年に大会が始まり、今回(10月19日)で76回目を迎える。

 大会黎明期は戦後の混乱期における中学生の「善導」が中心的な意義で、レースを優先して踏切で電車が臨時停止したり、リアカーの上から花嫁が声援を送ったりするのどかな時代もあった。毎日新聞社は第1回大会から後援し、第4回大会から主催。野田市と松戸市がスタートとゴールを隔年で交代している。今年のコースは10区間31・9キロ。男女混合で、駅伝部や陸上部以外の部活の生徒がメンバーに入るケースもある。

 過去最多優勝は、昨年も優勝した我孫子中学校で13回。今大会は過去最多の75校が参加する予定。東葛駅伝経験ランナーが、箱根駅伝や実業団の駅伝・マラソン大会で活躍するケースは多くある。

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