【ENEOS-SUBARU】タイブレークに突入した延長十回、ENEOS・松浦佑星の中犠飛で生還した与倉良介を迎える選手たち=東京・大田スタジアムで2024年9月10日、円谷美晶撮影

 第49回社会人野球日本選手権関東地区予選は10日、東京・大田スタジアムと神奈川・等々力球場で2回戦6試合があった。6チームが代表決定戦進出を決め、今夏の都市対抗で2回戦に進んだSUBARUと日本製鉄かずさマジックは敗退した。

 都市対抗4強の東京ガスは高橋佑樹が茨城トヨペットを相手に5―0で完封勝利。JR東日本は茨城日産に6―2で快勝した。ENEOSは延長タイブレークの末、SUBARUに2―0で競り勝ち、日本通運は相馬和磨が日本製鉄かずさマジックを完封し、1―0で投手戦を制した。

 JFE東日本はJPアセット証券に4―1で勝利。明治安田は延長タイブレークの末、オールフロンティアに3―2でサヨナラ勝ちした。敗れた6チームは予選敗退が決まった。

 11日は2球場で代表決定戦4試合が行われる。【円谷美晶、磯貝映奈】

ENEOS・大久保秀昭監督

 (タイブレーク突入の接戦を制し)しびれるね。でも想定内といえば想定内。よく勝ちました。投手はいいもん順で出していった。九回に東山(玲士)のままいくのか阿部(雄大)でいくのか悩んだんですけど……(負けても)明日敗者復活があるなら阿部は使わなかったが、今日勝たないと明日はないので(阿部を出した)。相手投手のできとうちの攻撃の状況を考えた。これが負けられない試合の難しさ。連投はどの投手も練習しているので、明日もみんないけると思う。

 (相手先発の八野田龍司投手に苦しめられた)スピードではない、コントロールと緩急でお手本になるようなピッチングだった。なんとか攻略しようと、めちゃくちゃミーティングして、野手もいろいろと策を講じたが、簡単にやらせてもらえなかった。守り負けなくて良かった。タイブレークのところで柏木(秀文)がいいバントをしっかり決めてくれた。

日本通運・沢村幸明監督

 (最後まで気が抜けない試合。先発の)相馬(和磨)が本当によく投げてくれた。(勝利は)相馬のおかげ。お互いに粘り合いの状況だったので、先に点が取れたのもすごく大きかった。打線は勝負どころの1点、数回しかなかったチャンスをよくものにしてくれた。

 (初戦だが山場だった)ここで終わるわけにはいかないので、絶対に勝ちに行くよ、そのために最高の準備をしようという話を大会前から伝えていた。いい勝負になることは予想していた。点を取ってくれれば楽だが、(よく知る相手だけに)やはりそんなにうまくはいかない。ただ、選手たちの体はよく動いていたし、しっかり粘っていくというのはイメージ通りできていたので良かった。

明治安田・岡村憲二監督

 (延長十回タイブレークに突入し)どのチームが相手でも簡単には勝てない。苦しい試合をどう勝ち抜くかが大事。投手と守りがよく辛抱して、我慢して最後までしっかり守れていたのは良かった。だから最後のこういう展開(勝利)につながったと思う。

 (打線が苦しんだ。相手は)しぶといチームなので非常にやりにくかった。畳みかけていければと思っていたが、うまくできなかった。1点差でも結果として勝てばいい。負けたら終わりなので。みんなが一球一球に集中できていると思う。とにかく守りをしっかりやろうと言っているので、(代表決定戦でも)そこは崩さずに攻撃につなげたい。

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