【七十七銀行-日本製紙石巻】優勝しマウンドで喜ぶ日本製紙石巻の選手たち=仙台市民球場で2024年9月9日、牧野大輔撮影

 第49回社会人野球日本選手権の東北地区予選は9日、仙台市の仙台市民球場で代表決定戦があり、日本製紙石巻が七十七銀行を7―2で降し、10年ぶり2回目の優勝を果たした。

 日本製紙石巻は二回に橋本の適時打などで3点を先取。その後1点差に詰め寄られたが、七回に3者連続適時打で4点を奪って突き放した。投げては新人の生長が8回2失点の好投。七十七銀行は継投策が実らなかった。

 日本製紙石巻は今秋に行われる日本選手権への出場権を得た。出場は7年ぶり3度目。

 表彰選手は次の通り。

 最高殊勲選手賞=生長蓮投手(日本製紙石巻)▽敢闘賞=根本郁也選手(七十七銀行)▽首位打者賞=大石高志選手(七十七銀行、6打数4安打、打率6割6分7厘)【牧野大輔】

日本製紙石巻・伊藤大造監督

 攻撃も守備も「つなぐ」を意識してやってきたので、その成果が出たと思う。(8回2失点と好投した先発の生長は)よく投げてくれた。都市対抗で投手陣が苦い思いをしたことで、そこから夏場もよく頑張ってくれた。

 春先からどんどん練習試合やオープン戦をしてきた。実戦の経験を積めるし、数字として課題や選手の傾向を可視化することができる。(都市対抗に続き日本選手権も出場を決めたのは)そういった成果が少しずつながら出てきてるのかなと思う。日本選手権はまだ勝ったことないので。何ができるのか、話し合っていきたい。

七十七銀行・杉森智幸監督

 序盤に先制を許してしまったのが痛かった。(先発の)小林も期待を持って送り出したが、探りながらの投球で本人もこんなはずではなかったと思っていると思う。(七回に4失点し)早めに継投になるのは想定していたが、交代のタイミングなどは反省点だった。

 都市対抗に続き、代表決定戦で3連敗してしまった。技術的に力はあるチームだが、投手も打者もプレッシャーのかかる場面でどう力を出せるのか、メンタル面で成長していかなくてはならない。

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