韓国戦に3番手で登板した今朝丸=台湾・新北で2024年9月7日、共同

野球・U18(18歳以下)アジア選手権2次リーグ最終戦(7日・新北)

●日本0―1韓国○

 日本はエース格の投手を次々に投入する総力戦だった。決勝へ進む条件である1点差の敗戦で踏みとどまった。

【韓国-日本】韓国戦に先発した日本の中崎琉生=台湾・新北で2024年9月7日午後7時3分、長宗拓弥撮影

 先発を託されたのは左腕・中崎琉生(るい)=京都国際。今夏の甲子園の優勝校のエースは序盤から球が浮き、持ち味の制球力を発揮できなかった。四回には1死満塁のピンチを迎えたが、要所で本来の姿を取り戻した。最後は右打者の外角低めへ沈む変化球で遊ゴロに打ち取り、併殺に仕留めるとガッツポーズ。「調子は悪かったが、何とかつなぐことができた」と5回無失点で役割を果たした。

 六回からは中継ぎエースの坂井遼(はる)=東京・関東一=に継投。1点を許し、2死一、二塁の場面では今朝丸(けさまる)裕喜(兵庫・報徳学園)を投入した。プロ注目の本格派右腕は140キロ台中盤の快速球で押し込み、最後まで韓国打線を抑えて「ここにピークを持ってきている。自分の投球ができた」と望みをつないだ。

 京都国際、関東一、報徳学園のエースがつないで韓国打線に2点以上を与えなかった。アジアのライバルに敗れはしたが投手陣は上々の出来だろう。決勝は2次リーグ初戦で辛勝した開催地の台湾が相手。小倉全由(まさよし)監督は「やっぱり勝ちたかったが、1位通過だし、胸を張って決勝に行きたい」と前を向いた。【新北・長宗拓弥】

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