野球・U18(18歳以下)アジア選手権2次リーグ最終戦(7日・新北)
日本―韓国
チーム唯一の二刀流が存在感を発揮している。投手と外野手を兼務する桜井椿稀(つばき)=山形・鶴岡東=だ。「投手の方が自信がある」と言うが、コーチ陣からは打者としての評価も高い。今大会は全試合にフル出場しており、韓国戦でも「6番・指名打者(DH)」で先発に名を連ねた。
身長176センチ、体重75キロ。左腕としては最速142キロを誇り、打者では高校通算18本塁打を放つ。「エースで4番」を任された鶴岡東では、今夏の甲子園大会1回戦の聖光学院戦で1失点完投し、打っては2安打2打点の活躍ぶり。投打のヒーローとなった。
今大会は登録メンバーが昨年のワールドカップ(W杯)より2人少ない18人となった。それだけに二刀流の桜井への期待は大きく、代表入りにつながった。1次リーグのスリランカ戦では先発し、3回1失点と試合を作り、バットでも2安打2打点をマーク。先発投手がDHを解除せずに打席に立つ「大谷ルール」も適用された。
昨年のW杯では、山形中央の武田陸玖(現DeNA)が二刀流の活躍で日本の初優勝に貢献し、刺激も受けた。将来は「プロ野球選手」と「審判」という二つの目標を追う。夢も二刀流だ。【新北・長宗拓弥】
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