議会に関連予算が2度否決されている、宮城県大郷町のスポーツパーク構想についてです。町は9月4日に開会した議会に、住民に直接賛否を問うための住民投票の条例案を提出しましたが、議会は6日、反対多数で否決しました。

6日開かれた大郷町議会は、町が実現を目指すスポーツパーク構想を巡り、構想の是非を問う住民投票の条例案について議論しました。

スポーツパーク構想とは町内の農地にサッカーグラウンド12面や宿泊施設を整備し、運営を京都市の「スポーツX」が担うものです。構想を巡っては、町は地域活性化につながると期待を寄せる一方、議会からは運営会社の財政状況などに対する懸念の声があがり、これまでの議会で関連予算が2度にわたり認められませんでした。

採決
「賛成の議員の起立を求めます」

6日は採決が行われ、議会は住民投票の条例案を賛成3、反対8の反対多数で否決。田中町長は不満をあらわにし、今後、議会を介さずに住民の声を反映できる手段を模索する考えを示しました。

大郷町 田中学町長
「構想を断念することは全く考えていない。新たな形で住民とコミュニケーションをとっていきたい」

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