ソフトテニスで歴史を塗り替えた高校生の話題です。東北高校2年天間麗奈選手。史上最年少・16歳で日本一となった天間選手は日本代表として世界と戦います。

東北高校ソフトテニス部。過去、男女併せて20回の全国制覇を成し遂げた強豪校です。その中に今年シングルスで日本一となった選手がいます。

2年生、天間麗奈選手。天間選手は今年5月に行われた全日本シングルスソフトテニス選手権で大学・実業団など年上の実力者を破り史上最年少となる16歳で優勝。9月3日、韓国で開幕した世界選手権日本代表にも選ばれました。

天間麗奈選手
「びっくりしました。うれしいもちょっとあったんですけど、びっくりが一番大きかったです。ボコボコにされるかもと思いながら試合していました」

柔らかいゴム製ボールを使うソフトテニス。硬式のボールよりも回転が加わりやすく実際に天間選手にカーブボールを打ってもらうと地面に付いた瞬間に変化しているのがわかります。パワーだけではなく細かなテクニックが勝敗を左右します。

天間麗奈選手
「ドライブとかカットとかいろんな回転とか、外だと風があってすごく難しい競技。そういう難しいところも楽しいなと思います」


159センチと小柄な天間選手。その武器は同じフォームから強弱・左右と様々なボールを打てる柔らかさです。

天間麗奈選手
「もともとの打ち方が、あんまりどこに打つか、相手がわからない打ち方なので、それと、引っ張りも流しもできる、ことです」

指導する中津川監督も天間選手の技術力の高さを感じていました。

東北高校ソフトテニス部 中津川澄男監督
「フットワークがいい。軽快というか力みが少ない。疲労度が少ない。スタミナがうんとあるというよりもフットワークでスタミナをカバーできる」

青森県東北町出身の天間選手は3歳上の姉の影響で、5歳でソフトテニスを始めました。小学5年生で東北チャンピオンになると中学卒業後強豪・東北高校に進学。いまは高校の寮で生活しながら技を磨いています。

天間麗奈選手
「親と離れて最初は不安なこととか沢山あったんですけど、同級生の人とかと助け合ったりして、ちょっとは私生活とかで成長したんじゃないかなと思います」

天間選手の印象を同級生に聞いてみました。

同級生
「マイペースです。ごはんとか一緒に食べていたりしてめっちゃ待っているのに、ゆっくりしてくる感じ」

ちなみにこの天間選手と東北高校との間にはある縁がありました。それはこれまで在籍した学校名です。

天間麗奈選手
「東北町立東北小学校、東北町立東北中学校、東北高等学校です。たまたま」
Q.次は東北大学・・?
「無いと思います」

現在基礎体力をつけるため筋トレのほか、苦手な食事でも努力を続けています。その結果入学してから4キロの増量にも成功しました。

天間麗奈選手
「ちょっとずつ量を、本当にちょっとずつ増やしていって食べています」

マイペースに一歩一歩成長する天間選手。次なる目標は9月3日、韓国で開幕した4年に一度の世界選手権です。日本のメダルも期待される中天間選手は女子シングルスと国別対抗戦に出場予定。初の世界で納得のプレーを目指します。

天間麗奈選手
「世界選手権は知らない人とかが、応援に来ているので、見ていて楽しいって思えるような試合をしてきたいです。シングルスでは3位以内にがんばって入りたいです」

その天間選手が出場している世界選手権。9月3日、出場32カ国が参加した開会式が行われ、4日からいよいよ競技がスタート。

天間選手はシングルス3回戦で韓国の選手に敗戦。国別対抗戦でのリベンジに期待です

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