野球・U18(18歳以下)アジア選手権1次リーグ第2戦(3日・台北)
○日本20―1スリランカ●(五回コールド)
スコアの上では圧勝だが、選手たちの表情は優れなかった。序盤の日本打線は力ない飛球が目立ち、守備では判断ミスや失策も出るなど、三回を終えて3―1。もどかしい展開が続いた。
「相手に合わせることなく、一つずつ確実なプレーをしていこう」。ナインに小倉全由(まさよし)監督が活を入れたのは四回の攻撃前だ。
効果はすぐに表れた。四回無死二塁の好機で2番の浜本遥大(はると)=広島・広陵=は「すぐに取り返すことが大事。(点に)こだわっていた」と集中力を研ぎ澄ませていた。注文通りに右前に力強いゴロを流し打ち、適時打とした。
ようやく日本らしい攻撃が生まれると、その後は2本のランニング本塁打が飛び出すなど四、五回で計17得点を奪った。終わってみれば2戦連続で五回コールド勝ちを収めた。
昨年のワールドカップ(W杯)で日本は小技や堅守を武器に初優勝を果たした。進出を決めた2次リーグでは台湾や韓国など最速150キロ前後の速球派投手を擁する強敵との対戦が予想され、ワンプレーの成否が勝敗を分ける。
浜本は「一戦一戦やる中で課題が少しずつ出てきた。一つ一つつぶして次の試合に向かっていきたい」。大勝にも反省を忘れず、気を引き締めた。【台北・長宗拓弥】
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