日本サッカー協会は29日、2026年ワールドカップ(W杯)アジア最終予選C組の中国戦(9月5日・埼玉スタジアム)とバーレーン戦(同10日・リファー=バーレーン)に挑む日本代表に三笘薫(ブライトン)ら27人を選んだ。  1~2月のアジア・カップ期間中に、一部で性加害疑惑が報じられて代表を離脱した伊東純也(スタッド・ランス)も約7カ月ぶりに復帰。22歳の望月ヘンリー海輝(町田)と、パリ五輪代表で19歳の高井幸大(川崎)が初めて選出された。元日本代表主将で、昨季限りで現役引退した長谷部誠氏がコーチに加わった。

◆3年前に敗れたオマーン戦の借り、中国戦で返せるか

 日本代表には直近2大会の最終予選は初戦でつまずいてきた苦い過去がある。ハリルホジッチ監督で挑んだ2016年9月のアラブ首長国連邦戦、森保一監督が率いた2021年9月のオマーン戦。再び最終予選を迎える森保監督は「前回はチーム全体のイメージが共有できなかった反省がある。もっと詰めていかないと」。自らを戒めるように語った。

サッカーW杯アジア最終予選の中国戦とバーレーン戦に臨む日本代表を発表する森保監督=千葉市美浜区のJFA夢フィールドで(北村彰撮影)

 とくに初戦の相手となる中国を率いるイバンコビッチ監督は、3年前の最終予選の初戦はオマーンを率いて日本を下した。森保監督は「今回も徹底的に分析して挑んでくる相手に、戦術面でも精神面でも上回れるように」と警戒に警戒を重ねた。

◆森保監督「彼が落ち着いて活動できる環境になった」

 主力級をそろえた。期待の復帰組が、今季プレミアリーグで1得点1アシストの三笘と、招集見送りが続いていた伊東の両サイド。伊東については所属クラブの今夏の日本ツアーが大きかったとし、監督は「彼がスタッド・ランスの一員としてツアーに臨んだ際に日本のみなさんが温かく見守る環境があり、彼が落ち着いて活動できると判断した」と明かした。  常連の欧州組を中心としながら、今夏のパリ五輪で存在感を見せた細谷(柏)と高井を融合。初招集の長身DF望月についてはコーチ陣に町田の試合を「追わせた」結果だとし、「どれぐらいできるかまだまだ見ていかないと」としながらも「一丸となって準備していきたい」と話した。(上條憲也) 

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