パリオリンピックバレーボール男子日本代表の高橋健太郎選手が、8月24日、岩手県一関市でバレー教室やトークショーを通じて子どもたちと交流しました。

身長202センチの高橋健太郎選手は山形県出身の29歳。
パリオリンピックではミドルブロッカーとして日本のベスト8進出に貢献しました。

今回は高校時代に度々練習試合をしていた一関修紅高校と鶏肉の生産加工販売業「オヤマ」が共同で開催したイベントに特別講師として参加しました。

高橋健太郎選手
「(世界の)みんな上手い選手はネットの距離感がものすごく近いことに気付いて、それをVリーグで実践してみたらブロックランキング30位ぐらいだったのが、次の年に1位になりました。3年連続でブロック賞を取っています」

高橋選手は長年かけてたどり着いたブロックのコツを惜しげもなく次々とアドバイスしていきます。

高橋健太郎選手
「ネットとの距離は手のひら1枚分。足の裏は絶対にずっとつけっぱなし。ひざでリズム、カウントを取ります。手の位置は置く場所は顔の横。ネコみたいな感じ。ネコネコ招き猫だよ」

バレー教室には一関市内を中心とした中学生や高校生約150人が参加し、教えてもらったことを頭に入れながら練習に励んでいました。
最後には高橋選手がお手本を見せました。

参加した中学生
「(驚いたのは)ネットとの近さ。体験してみてそっちの方が手が出たり、クイックとかに応用できそうですごいと思った」
「迫力もあってびっくりした。高橋選手のように頑張っていきたい」

このあと日本代表チームのフィジカルセラピスト・島崎満夫さんも加えて約650人を前にトークショーが開催されました。

生徒からの質問
「試合中に緊張を和らげるにはどうしたらいいですか?」

高橋健太郎選手
「僕は緊張を抑えることはしません。逆に緊張しようと思います。緊張感というのは良いこと。その緊張感に慣れてきてゲームが楽しめるようになってきたら、自分で自分の心と体をコントロールしやすくなるのでやってみてください」

またどんな競技でも「楽しむこと」が大切と語りました。

高橋健太郎選手
「バレーボールを始めたころの上達したときのうれしい気持ち、できるようになったときの喜びはまだまだ消えていません。それがずっと続いて今に至っています。バレーボールを好きだという心が上達するエネルギーをくれるので夢をかなえる原動力にしてほしい」

最後には抽選で高橋選手のサイン入りTシャツなどがプレゼントされ会場は歓声や拍手に包まれました。

高橋選手は愛知県に本拠地を置くジェイテクトSTINGSの一員として10月に開幕するバレーボールの国内新リーグ「SVリーグ」でプレーします。

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