Tリーグ・男子開幕戦(24日、代々木第2体育館)
○東京3―1静岡●
ビハインドでも表情を変えず、淡々とプレーする姿には17歳とは思えない風格が漂う。次世代を担う若きエース候補・松島輝空(そら)が底力を見せ、東京が連覇へ好発進した。
松島はダブルスで出場した第1試合で幸先良く白星を挙げ、チームの勝利に王手のかかった第3試合のシングルスも託された。
静岡の松下大星のサーブに苦しみ、フォアハンドも安定感を欠いた。なんとか最終第5ゲームまで持ち込んだものの、8―10とマッチポイントを握られた。
しかし、「苦しい中でも粘って自分のやるべきことができた」。土壇場から相手のサーブに攻撃的なバックハンドレシーブの「チキータ」で仕掛けて追いつく。最後まで攻め続け、ジュースの末に競り勝つと右の拳を軽く握った。
パリ・オリンピックでは団体要員の「3枠目」に名前が挙がるも落選。五輪にはリザーブで同行し、悔しさと4年後への決意を抱いた。
パリ五輪で3大会連続のメダル獲得を逃した男子団体は、張本智和(琉球)に次ぐエースの台頭が待たれる。松島は「今季は国際大会もあり、(Tリーグで)出られる試合は限られるが、出場した試合はすべて勝つつもりで戦う」と言葉に力を込める。まずは開幕戦の2勝で存在感を示した。【玉井滉大】
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