劇的なサヨナラ満塁ホームランで史上最速のシーズン40本塁打&40盗塁を達成した大谷翔平が試合後、報道陣の取材に応じた。
球場中が興奮に包まれ、チームメイトからも手荒い祝福を受けた大谷は「トップクラスの思い出になった」と話した一方で、「興奮っていうよりかは、(チームが勝てて)ホッとした感じの方が強かった」と記録よりも、カード初戦で3点先制されながらも逆転勝ちをおさめたことに安堵を漏らした。
前人未到の「50-50」への期待もかかっているが、現地メディアがそのことについてたずねると、「もちろんその数が増えるということは、勝つ確率が高くなってくるということ。ここからもっともっと大事な試合が多いですし、自分の数字が上がってくると同時にチームが勝てるように頑張りたい」とあくまでチームの勝利の結果に記録がついてくることを強調した。
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<一問一答全文><一問一答全文>
クラブハウスの反応はどうだった?
「みんなお祝いしてくれて。お風呂から上がってきてそのままみんなお祝いしてくれました」
ホームランは狙ってましたか?
「いや、本当に一本、ヒットでいいので。フォアボールでもいいですし、そういう気持ちでいきました」
フェンスを超えた瞬間はどう思いました?
「最初分からなかったので。(外野手が)触ってるか、フェンスに当たってるか、分からなかったので、審判が(手を)上げてくれて分かりました」
40-40は意識していたか?
「何本くらいかなというのはもちろん知っていましたけど、それが目的にならないように。しっかりと勝つための手段として、盗塁もやりたいなと思っている。盗塁に関しては失敗しないことをまず第一に考えながらやりたいと思っています」
今季の盗塁増加の要因は?
「ドジャースに来てから、色んな人と話して。積極的に次を狙っていく姿勢をまずつくりたいなと思っていました。しっかりと自分の足を生かしていく方法をいろいろ探しながらコーチの人たちと話して、コミュニケーションを取れてるのが一番かなと思います」
50―50への意識は?
「もちろんその数が増えるということは、勝つ確率が高くなってくるということ。ここからもっともっと大事な試合が多いですし、自分の数字が上がってくると同時にチームが勝てるように頑張りたいなと思っています」
この場面でホームランを打ったら達成という意識はありましたか?
「そんな余裕はなかったですね(笑)」
今日のホームランはキャリアの中での位置付けは?
「もうトップクラスの思い出になりました。もっともっとこれから勝って、記録を塗り替えられるように頑張りたいなと思います」
ホームランが入った瞬間からしばらく歓声が止まらず、MVPコールもあった。
「もう本当にうれしかったですね。何より本当に1試合、1試合大事な試合なので。そこで勝てたのは。しかもカードの頭は大事だと思うので、勝てたのが良かったです」
これまで自分のパフォーマンスと勝利が結びつかないことも多かったが、勝ちにつながっている状況は?
「もちろんチームスポーツなので、みんなが自分自身のやる役割を、本当に1人1人が重ねていく。今日も最後は僕が打ちましたけど、そこまでのチャンスをつくってくれる作業がもちろん必要なので。そういう意味では、そういう人たちのおかげで今日打てたっていうことは1つ自信になります。チームは変わってもやることは変わらないので、自分の役割をまずしっかりやりたいなと思います」
期待される中で答えを出すのはプロ選手として最高の気持ちだと思うが。
「うれしいっていうよりホッとした感じ。勝って、打てて良かったなっていうのがまず入った瞬間はそんな感じだった。興奮っていうよりかは、ホッとした感じの方が強かったと思います」
盗塁成功率が91%。リッキー・ヘンダーソン氏(MLB歴代1位)やイチロー氏は81%台だが、これについてはどのように捉えている?
「まずリスクをしっかりと考えて。場面もそうですけど、自分がいけると思った時にチャンスをつくれるっていうのが一番大事だと思う。流れもありますし、そこが一番。その結果、成功率が高いのはいいことだと思います」
これまでチャンスで打てないこともあったが、今日は打てた。その違いは?
「ここ数日は見え方がやっぱりいい。自分自身の調子が一番かなとは思いますね」
ボールがグラウンドはね返って戻ってきたが、ボールは手元にかえってきた?
「分からないですね。今そのまま(取材場に)来たので」
初めてのサヨナラ弾が満塁弾で、40―40を決める一発になった。自分でも出来過ぎと思うか?
「サヨナラ(本塁打)が初めてっていうのはあんまり分からなかった。自分の中では打っているもんだと思っていました」
チームメートからはどんな気持ちで水をかけられた?
「もう単純にすごいうれしかったですね。やっぱり勝てたのが何よりうれしいと思うので。僕自身もそうですし、うれしかったです」
レイズ戦はサイクル安打を打ったり、縁がある。
「どうなんですかね。相性というか、たまたまだとはもちろん思います。むしろメジャーリーグの中でトップクラスのピッチャー陣を毎年そろえてると思う。それはたまたまそういうふうになっているのかなと思います」
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