第106回全国高校野球選手権大会は第13日の21日、阪神甲子園球場で準決勝2試合がある。第1試合は2年連続4強の神村学園(鹿児島)と9年ぶりに4強入りした関東一(東東京)が対戦する。第2試合は3年ぶりに準決勝に進んだ京都国際と初めてベスト4に入った青森山田が顔を合わせる。どのチームが勝っても夏の甲子園初の決勝進出となる。【皆川真仁、武藤佳正】
▽第1試合(8時)
(上が一塁側)
神村学園―関 東 一
(鹿児島) (東東京)
関東一の投手陣を神村学園打線がどう攻略するか。
関東一は3試合4失点で守りからリズムを作る。畠中鉄心(てつしん)ら左腕が先発し、速球派右腕・坂井遼(はる)が救援するのがパターンだ。坂井は11回3分の2を投げて無失点。打撃は準々決勝で本塁打を放った4番・高橋徹平、10打数7安打の5番・越後駿祐に期待がかかる。
神村学園は先発に8人の左打者が並び、4試合で43安打と打線が活発だ。中でも6番・上川床(かみかわとこ)勇希は全試合で適時打をマークしている。4番・正林(しょうばやし)輝大(こうだい)に当たりが戻りつつあるのも好材料。エース左腕・今村拓未と2年生右腕・早瀬朔の出来が鍵を握る。
▽第2試合(10時35分)
(上が一塁側)
京都国際―青森山田
(京 都) (青 森)
今春のセンバツの1回戦では青森山田がサヨナラ勝ち。ともに複数の好投手を擁し、ロースコアの接戦が予想される。京都国際は左腕の中崎琉生(るい)、西村一毅が交互に先発し2回戦から3試合連続完封。準決勝の先発が有力な中崎は切れ味鋭いスライダーで三振の山を築く。4試合連続2桁安打の打線はつなぐ意識が浸透する。
青森山田も3試合で1失点と投手陣は盤石。負担を軽減してきたエース右腕の関浩一郎が満を持して先発か。最速150キロ超えの直球を軸に、好調の相手打線を封じたい。今大会無失点の右腕・下山大昂(だいこう)も頼もしい。打線は準々決勝で1得点と苦しんだが、3回戦で本塁打を放った4番の原田純希を筆頭に長打力で勝る。
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