夏の甲子園、石川代表は小松大谷高校が出場し甲子園初勝利、そして優勝候補の大阪桐蔭を完封で破るなど、県民に感動を与えてくれました。その「小松大谷旋風」を振り返ります。

小松大谷 東野達主将:
「小松大谷の歴史としても塗り替わったので」

3年ぶり3度目の甲子園出場となった小松大谷。1回戦で大分の明豊と対戦すると3番田西のタイムリースリーベースが飛び出すなどこの日は打線が好調。8対4で、   甲子園初勝利をあげました。

田西称選手:
「大谷の歴史としてまだ甲子園で1勝というのがなかったので歴史の壁破って、ホッとしています。」

その勢いのまま2回戦では、春夏あわせて9度の甲子園優勝を誇る大阪桐蔭を相手に      エース西川が絶好調。打たせて取るピッチングで、わずか92球での完封勝利。

大阪桐蔭が夏の甲子園での完封負けは初めて。そして同じく夏の甲子園で、石川代表が大阪代表に勝利するのも甲子園100年の歴史の中で初めて。

小松大谷 西川大智投手:
「やってしまったなという気持ちが一番です。」

初めて尽くしのこの試合から、小松大谷は一躍注目される存在になりました。

そして17日、3回戦の奈良・智弁学園戦。地元・小松市では多くの市民が固唾を飲んで見守ります。この日の先発は2年生のサウスポー中田。初回に先制を許します。

2回、すぐさま逆転に成功しますが、その後、同点に追いつかれ3年生の竹本がマウンドに上がるも・・・甲子園の魔物は、今大会のダークホースにも容赦しません。

最終回、キャプテン東野のタイムリーで意地を見せますが、結局、6対3で敗れ、ベスト8進出はなりませんでした。

パブリックビューイングの観客:
「キャプテンの東野達君が自分の教え子で、小さいときからすごくしっかりしていて最後ヒット打ったのですごく感動しました。ありがとう。」

東野達主将:
「石川県ではスクリーンで映像を見てくださっている場所とかもあるって聞いていたのでなんとか勝ちで返したかったんですけど負けてしまって本当に申し訳ない」

熱戦を終えた小松大谷ナインは 18日、石川に帰ってきました。

東野達主将:
「石川代表として甲子園で野球ができるということは一生できない体験ですし、最高の幸せな舞台で野球をやらせてもらえましたし、1戦1戦小松大谷の野球を見せることでたくさん注目していただけましたし最高の夏になったと思います」

甲子園で得た初めての喜び、新たに生まれた悔しさ。この夏の経験を持って小松大谷は来週から新体制で始動します。

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