5年前に初めて伊豆半島を自転車で走った時に見た富士山は忘れられないという今泉瑞希さん。手前は大会で使った自転車=静岡県伊豆の国市の市役所前で2024年8月15日、若井耕司撮影

 静岡県伊豆の国市のトライアスリート、今泉瑞希さん(31)が7月にカナダ・ペンティクトンで開催された総距離515キロを3日間で競うウルトラマン・トライアスロン大会(水泳10キロ、自転車420キロ、ランニング85キロ)に初挑戦し完走した。15日に山下正行市長を表敬訪問し、出場権を得たハワイの世界選手権での健闘を誓った。

 ウルトラマンレースは、トライアスロン競技で鉄人の称号で呼ばれるアイアンマンレース(総距離226キロ)より距離が長く、完走すること自体が大きな挑戦といわれる。表敬訪問では暑さに悩まされたことや、カナダのアップダウンが伊豆と似ていて、ここでのトレーニングが生きたことなどを報告した。

 群馬県出身の今泉さんは練習環境を整えるため、昨年6月に都内から移住してきた。月に1度は獲得標高(登った標高の累計)が3000メートルを超える約200キロの伊豆半島一周サイクリングやトレイルラン(登山道のランニング)など、地形を生かしたトレーニングを重ねてきた。

 大学時代にフルマラソンを完走したのがきっかけでトライアスロンの扉をたたいた。これまでにアイアンマンレースは4回完走。ウルトラマンレース初挑戦の今大会には男女9人が参加し、8人が完走した。1993年からの完走者は211人、日本人女性では2人目という。

 今泉さんは「持久力には自信がある。課題はスピード」という。ハワイでのウルトラマン世界選手権には来年以降に出場予定で、好タイムも目指す。【若井耕司】

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