【滋賀学園-霞ケ浦】九回裏霞ケ浦2死一、二塁、最後の打者を打ち取って喜ぶ滋賀学園の土田=阪神甲子園球場で2024年8月16日、山崎一輝撮影

高校野球・夏の甲子園3回戦(16日)

○滋賀学園6―2霞ケ浦(茨城)●

 霞ケ浦の選手たちは、甲子園で勝つ難しさを改めてかみしめた。

 1点を追う二回、先頭の4番・羽成朔太郎(さくたろう)が右中間を破る三塁打を放ち、反撃ムードを作った。「自分が流れを作ってやろうと思った」。しかし後続が倒れて無得点。その後は相手投手陣の継投を前に八回まで無安打に抑え込まれた。

 5点差で迎えた九回に初めて打線がつながった。3番・雲井脩斗と羽成の連打で無死一、二塁の好機を作った。相手投手のボークで二、三塁とし内野ゴロの間に1点を返した。一塁側スタンドの盛り上がりは最高潮になったが、反撃はそこまでだった。

 13日の2回戦で智弁和歌山を延長タイブレークの末に破り、春夏通じて甲子園初勝利を挙げた。高橋祐二監督は「子供たちの可能性は無限大だと感じさせてもらった」と振り返った。羽成は「一つ勝てたことは自信になった。来年もここに来て、今回よりいい結果を出してほしい」と、刻んだ歴史の続きを後輩に託した。【円谷美晶】

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