高校野球・夏の甲子園3回戦(16日)
○滋賀学園6―2霞ケ浦(茨城)●
霞ケ浦の選手たちは、甲子園で勝つ難しさを改めてかみしめた。
1点を追う二回、先頭の4番・羽成朔太郎(さくたろう)が右中間を破る三塁打を放ち、反撃ムードを作った。「自分が流れを作ってやろうと思った」。しかし後続が倒れて無得点。その後は相手投手陣の継投を前に八回まで無安打に抑え込まれた。
5点差で迎えた九回に初めて打線がつながった。3番・雲井脩斗と羽成の連打で無死一、二塁の好機を作った。相手投手のボークで二、三塁とし内野ゴロの間に1点を返した。一塁側スタンドの盛り上がりは最高潮になったが、反撃はそこまでだった。
13日の2回戦で智弁和歌山を延長タイブレークの末に破り、春夏通じて甲子園初勝利を挙げた。高橋祐二監督は「子供たちの可能性は無限大だと感じさせてもらった」と振り返った。羽成は「一つ勝てたことは自信になった。来年もここに来て、今回よりいい結果を出してほしい」と、刻んだ歴史の続きを後輩に託した。【円谷美晶】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。