パリ五輪のブレイキン女子で演技するレーチェル・ガン選手=9日、パリ(ロイター=共同)

 【シドニー共同】パリ五輪の新競技ブレイキンの女子にオーストラリア代表として出場したレーチェル・ガン選手(36)が、カンガルーを模すなどした演技で無得点に終わり、インターネットやテレビ番組で世界的に嘲笑の的になった。ガン選手は15日、ビデオ声明を出し「とても心を痛めている」と語った。  代表選出過程を疑問視する声もあり、ガン選手と同国オリンピック協会に謝罪を求めるオンライン請願に一時5万人以上が署名した。請願サイトは16日に削除された。  欧州滞在中のガン選手はインスタグラムに投稿したビデオ声明で、自身の演技が「これほど多くの憎悪をもたらすとは思わなかった」と話した。  アルバニージー首相は12日のラジオ番組で「五輪とは参加し、挑戦し、ベストを尽くすこと。彼女はその全てをやり遂げた」と擁護し、批判はフェアではないと述べた。  ガン選手はダンサー名「レイガン」として出場。カンガルーの跳躍など「独創的」(ギリアン審査委員長)なダンスを披露したが、ポイントを1点も取れなかった。


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