台風7号の影響で終日運転見合わせとなり、閉鎖された東海道新幹線の改札=JR東京駅で2024年8月16日午前8時15分、猪飼健史撮影

 第106回全国高校野球選手権大会第10日の16日、第1試合に登場した東海大相模(神奈川)の応援団は、台風7号の接近に伴う東海道新幹線の終日運休で、旅程の変更を余儀なくされた。

【東海大相模-広陵】東海大相模のアルプススタンドで応援する観客たち=阪神甲子園球場で2024年8月16日、山崎一輝撮影

 学校によると、生徒約110人は応援後、正午ごろの新幹線で帰る予定だったが、16日は宿泊して17日に帰宅する。計画運休が発表される前の14日、学校が試合後の宿泊を決定。生徒約40人は、応援を断念したという。阪神甲子園球場のアルプススタンドで、土井崇司校長は「ホテルが取れないなどして応援に行けなくなるのは避けたかった。先手をうち、何とか甲子園で応援できる」とほっとした様子だった。

 菅野悠選手(2年)の父真さん(44)は翌17日が仕事のため、新幹線の予定を車に変更して甲子園入り。栃木県小山市の自宅を15日午後7時に出て、休憩を挟み16日午前6時に到着した。「仕事でどうしても帰らなくてはならないが、息子たちの応援をしたかった。何とか間に合ってよかった」と疲れを見せなかった。【大坪菜々美】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。