第106回全国高校野球選手権大会は第9日の15日、阪神甲子園球場（兵庫県西宮市）で2回戦があり、岡山学芸館が掛川西（静岡）に2―0で勝ち、5年ぶりの3回戦進出を果たした。岡山学芸館の丹羽知則投手は甲子園初先発で117球を投げて完封勝利を挙げた。丹羽投手の試合後の主なコメントは次の通り。
岡山学芸館・丹羽知則投手
完封は岡山大会含めて初めて。投げている時は疲れを感じなくて、終わってからどっときた。きれいなマウンドに立たせてもらって、最高の舞台で結果が出せた。最高な気持ちです。
掛川西打線が外角一本に張っていると気付いて、捕手の佐藤（滉起選手）と強気に内角を攻めようと話していた。相手の応援もすごかったけど、佐藤のリードや野手の声かけが心強かった。要所で自分の最高のボールであるチェンジアップを使って、狙って三振が取れた。
＜七回に甲子園初安打となる左前適時打＞
前の打席はチャンスでふがいない結果に終わってしまったので、上から（ボールを）つぶす意識で打席に入った。
＜兄・淳平さんが出場した2019年以来の3回戦進出＞
兄が一番の憧れ。今日もスタンドに来てくれていた。兄のベスト16を超えようと思って岡山学芸館に入学した。ベスト8に入れば「兄超え」になるので、「負けないよ」と伝えたい。ここで浮かれずに地に足をつけて、一から調整したい。
＜淳平さんは甲子園の初戦で顔面に打球が直撃した＞
冗談半分で「ピッチャーライナーだけは気を付けて」と言われていた。「自分は（打球を）取るよ」と返信した（笑い）。兄が声をかけてくれるのは心強い。
＜左足を高く上げる投球フォームが特徴的＞
中学時代は試合に出られなくて三塁コーチャーをしていた。高校に入って何かを変えようと思った時に、SNS（ネット交流サービス）で見た佐々木朗希投手のフォームをまねた。自分も身長が武器なので。体幹がぶれないようにしっかりトレーニングをしてきた。
＜3回戦の相手は神村学園＞
ここまでの2試合は岡山学芸館の粘りの野球ができている。粘りの野球を貫きたい。
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