2回、2点適時二塁打を放つ阪神・佐藤輝明=甲子園球場(水島啓輔撮影)

阪神15-2中日(20日)

貧打に苦しんでいたチームとは思えない圧巻の攻撃だった。阪神が先発全員安打の猛攻で今季最多の14安打15得点。岡田監督は「1週間くらい前が噓みたいですけどね」と勝利の余韻に浸った。

一回に大山の中前打で先制すると、逆転された直後の二回に打線が爆発した。無死満塁から投手の大竹の適時打で同点に追いつき、近本の犠飛で勝ち越し。なお1死満塁から森下が適時打、大山が犠飛、佐藤輝が2点二塁打と続く。クリーンアップがそろって打点を挙げ、一気に7得点。甲子園のスタンドは興奮が収まらなかった。

開幕から低打率が続いていた森下、大山、佐藤輝はようやく全員が打率を2割台に乗せた。3打点の佐藤輝が「いい流れが来てるのかなと思う。全員で打っていけたらいい」と話せば、同じく3打点の大山は「必死にやった結果。クリーンアップが仕事をすれば点が入る」と実感を込めた。

チームは引き分けを挟んで5連勝。巨人を抜いて2位に浮上した。「一試合一試合やるだけ」と振り返った指揮官の言葉には、確かな手応えがにじんでいた。(嶋田知加子)

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