フジサンケイレディス第2日、18番ホールでバーディーパットを沈めた鈴木愛=川奈ホテルGC富士C(中島信生撮影)

20日に第2日が行われた女子ゴルフの第42回フジサンケイレディスクラシックで、ツアー通算20勝、今季2勝の実力者が猛チャージをかけた。35位で出た鈴木がこの日最少の65で回り、3打差の2位に急浮上。「(バーディー)チャンスの数は昨日と同じくらい。昨日は打ち切れないところが多かった。きょうはしっかり打てた」と、パットの名手は誇らしげに話した。

「(18日の)プロアマトーナメントに比べ、少し速くなっている」。グリーンの状態をきっちり見極め、難易度の高い15番と18番でいずれも4メートルのバーディーパットを沈めるなど、ボギーなしで6バーディーを奪った。この大会は過去6度出場し、4度のトップ10入り。相性は悪くないが「いいところにはいくけど、がっつり優勝争いはやったことがない」。大会初制覇に意欲をにじませた。

2週連続優勝を狙う竹田と最終日最終組で回るのは今季3度目。過去2大会は新鋭の挑戦をはねのけて栄冠をつかんだ。前週は9位から2位まで追い上げたが、竹田をとらえ切れなかった。「同じ選手に2週勝たせるのは、自分の中で思うところがある。若手の2週連続優勝はなるべく阻止したい」。賞金女王に2度輝いた29歳が、21歳に挑戦状をたたきつけた。(奥村信哉)

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