■パラリンピックへの特別な思い…小田選手に大下アナが聞いた
大下「正確性とか。こういうのを何百本、何千本、何万本と積み重ねてああいう試合になるんだなと」
パリ・パラリンピック日本代表、小田凱人(おだ・ときと)選手。
数々の最年少記録を塗り替えてきた今、世界の車いすテニス界を席巻する18歳。
今や金メダル候補にまで上り詰めた日本の若きエース。
小さいころはサッカー選手を目指し練習の日々を過ごしていたという。
しかし9歳の時、左足股関節に骨の癌と呼ばれる骨肉腫が見つかり、股関節と大腿骨の一部を切除。歩くこともままならない状態だったという。
そんな中、病室で見た一つの試合が小田選手の運命を変えた。
小田選手「見てもうこれだなって思いましたね。」次のページは
運命を変えた「車いすテニス」トッププレーヤーの存在■運命を変えた…車いすテニスの王者・国枝慎吾氏の存在
9歳の時、左足股関節に骨肉腫が見つかり歩くことすらままならない状態の中…
小田選手「テニスは元々やってなかったし、触れたことなかったんですけど、見てあーもうこれだなって思いましたね」ある試合をきっかけにテニスにのめり込むようになっていった。
それは2012年のロンドン・パラリンピック。車いすテニス界のトップで活躍していた国枝慎吾さんの存在だった。
現在世界ランク2位。そのプレーの特徴は、左右に打ち分ける技術の正確性に
加え、2バウンドまでが許される車いすテニスでは珍しい積極的に前へ出て
決める、攻撃的なスタイル。
どう考えてもそれを上手くこなしたところで無理だろうなっていうのは、それだけは分かっていてじゃあもう違うことをしていこうみたいな、そこから全部が始まっているんじゃないですか」
人とは違う道を歩き続けて、辿り着いた世界の頂点。
そして挑むパリ・パラリンピックには小田選手にとって特別な思いがあった。
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■相性抜群のパリ!初のパラリンピックへの特別な思い■相性抜群のパリ!初のパラリンピックへの特別な思い
積極的に前へ出る攻撃的なテニスで挑む初のパラリンピック。
今回の舞台はパリのローラン・ギャロス。
ここは小田選手が、おととしの全仏オープンで初めてグランドスラムを制し、今年も優勝、連覇を果たした会場だ。
大下「フランスは相性が…」 小田選手「そうですね。めっちゃいいですね。クレーコートっていう赤土でやって、僕が単純にそのサーフェス(赤土)が好きで、次のパリ・パラリンピックも赤土なので、めっちゃ揃っているなっていうのは僕は思います」 大下「凱人さんという名前も、凱旋門という字がついているということでやっぱりパリに特別な結び付きというか」 小田選手「自分でもそこは感じていますし、だからこそやっぱ勝ちたいなと思っています」 大下「凱旋門の前で勝どきを上げて」 小田選手「凱旋門、勝ったら行きたいですね」 大下「俺の…」 小田選手「俺の(笑)心なしかやっぱ他の建物に比べてカッコよく見えましたね」 大下「パラリンピックまでは自分の夢物語の第1章を締めくくりなんだみたいな表現を読んだんですけど」 小田選手「僕の中では、音楽で言ったら一番のサビがパリかな。前奏から始まって、グワってできているみたいな感じで、サビにうまくつなげたいっていう表現が一番近いっすね。今の僕の感情からしたら」
小田選手が金メダルを目指す、パラリンピックの車いすテニスは、ローラン・ギャロスで今月30日から始まる。
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