【霞ケ浦-智弁和歌山】八回裏智弁和歌山2死、花田が本塁打を放つ=阪神甲子園球場で2024年8月13日、大西岳彦撮影

 第106回全国高校野球選手権大会は第7日の13日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で2回戦があり、智弁和歌山は霞ケ浦(茨城)に延長十一回タイブレークの末に4―5で競り負けた。智弁和歌山の4番・花田悠月選手は八回の第4打席で木製バットで左翼ポール際にソロ本塁打を放った。花田選手の試合後の主なコメントは以下の通り。

智弁和歌山・花田悠月選手

 打ったのは内角の直球。初球にストライクがほしい場面だと思っていたので、積極的に打ちにいった。弾道が低かったので「のびてくれ」と思いながら全力疾走した。

 <木製バットでの本塁打>

 打ったときはうれしさが大きかったけど、今はもう全然。チームが勝つための打撃を一番に考えてきたので、かなわず悔しい。

 春のセンバツを逃してから木製を使ってきた。力があれば木製の方が飛距離は出る感覚だった。金属と違って芯を外れると飛距離が出ないので、捉える確率を上げるように心がけてきた。最初はうまく扱えなかったが、夏の甲子園は木製で打つんだという気持ちで妥協せずにやってきた。

 <和歌山大会で長打は二塁打1本だった>

 長打を打ちたい気持ちはあったけど、チームが勝つための打撃をやってきた。第3打席までに打ちたい気持ちが前に出すぎてしまったことが一番悔やまれる。ふがいない打席が続いていたので、(4打席目は)「この打席でなんとかしたい」と思っていた。

 前を打つ(3番の)高桑(京士郎選手)に一発が出て力みそうだったが、(5番の)松嶋(祥斗選手)が「信じてるぞ」と声をかけてくれたので力を抜いて打席に入れた。(タイブレークとなった延長十回2死一、二塁は)4番として打つべきところで打てなくて情けない。

 <進路については>

 まだまだ足りないところだらけなので大学に進学して、できるだけ長く野球をしたい。甲子園の初戦で4番としての仕事を果たせなかったけど、「あの時失敗して良かったな」と思えるような今後の野球人生にしたい。

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