パリ五輪の大会最終日。自転車トラック競技に静岡県勢が出場しました。

竹下昇輝 記者:
こちらのパブリックビューイングでは日本選手を応援しようと大勢の人が詰めかけ、会場は大きな盛り上がりを見せています

観客:
ドキドキしてます。太田海也 選手に頑張ってほしい

観客:
これだけ見ている人がいるので、選手たちも頑張っていいところまで行ってくれると思っています

観客:
頑張れ日本!

男子ケイリンに出場したのは太田海也と中野慎詞。

今大会3種目目となった太田は準決勝最後方から順位を上げる追い上げを見せ、3位通過で決勝進出を決めたかと思われました。

ところがレース後、落車に関与した危険行為で大会2度目の警告を受け失格処分に。

残念ながら決勝進出はなりませんでした。

一方、準決勝を突破し日本勢16年ぶりの決勝に勝ち上がったのが初出場の中野。

6周で争うケイリン。残り3周までは集団の先頭に立ちます。

そして勝負の残り1周。ここで2人にかわされた中野。

それでも銅メダル獲得へ熾烈な3位争いとなりますが…

実況:
落車があった。落車だ。なんと落車だ

3人が絡む落車で順位を落として結果は4位に。

それでも日本発祥の種目で今後に期待を抱かせるレースでした。

観客:
東京五輪が終わってからこの日のために毎日練習していたので、この悔しさを次のロサンゼルス五輪につなげてほしい

日本強化指定選手・中石湊さん:
積極的に動いてこのオリンピック決勝で自分でレースを作っている感じがかっこよくて尊敬する

4種目の総合得点で競う女子オムニアム決勝には、東京大会で銀メダルを獲得した梶原悠未が進出。

前半2種目を終えて19位と出遅れ、3種目目のエリミネーションでもまさかの展開が…。

一番後ろの選手が1人ずつ脱落していく中、大集団の後方という危険なレース展開に。

すると開始早々、2人目の脱落者としてコールされ、さらに順位を落としてしまいす。

苦しいレースでしたが、気持ちを切り替えて臨んだ最終種目は10周ごとに得点が加算されるポイントレース。

これまで動きのなかった梶原は残り35周、内側を突いて1人飛び出し先頭に立つと、初めて自らの仕掛けでポイントを挙げます。

さらに最後方の集団に追いつきボーナスポイントを獲得。

この攻めの姿勢で順位を上げましたが、目標のメダルには届かず。

全体17位で悔しさの残る結果となりましたが、地元からは温かい拍手が送られていました。

梶原選手の近所に住む 守野剛史さん:
最後まで走り切ってくれたのはよかったと思う。大きな落車もなく。ただいつもの悠未ちゃんらしさがなかったのと、悠未ちゃんスマイルが見られなかったのは少し残念。帰ってきたらゆっくり休んで一緒にまた食事しようと言いたい

観客:
最後まで一生懸命やってよかったなと思う。残念だったけどお疲れさまでしたと思った

梶原悠未 選手:
(母は)感謝してもしきれないくらい毎日サポートしてくれていて、今はサポートしてくれた母をはじめ多くの方々にメダルを持ち帰れないことが一番悔しい。(この3年間)本当にほかの選手よりも遠回りしてきたのかなと思って、次の4年間、ここで悔しい思いで終われないので、誰よりも努力してまた戻ってきたい

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