パリ・オリンピックの女子マラソンで6位に入賞した鈴木優花選手(24)の地元、秋田県大仙市では11日、各地で関係者が鈴木選手を応援した。先頭集団から引き離されても追いつく姿に、地元の多くの人が勇気づけられていた。
中仙市民会館では鈴木選手の出身校、中仙小や中仙中の後輩ら約400人が集まった。先頭集団から引き離されてもじわじわと距離を詰めていく姿がスクリーンに映し出されると、「まだ行けるぞ!」といった声が相次ぎ、優花コールがわき起こった。身内でそろえたTシャツ姿で応援した祖母の鈴木美代子さん(85)は6位という結果に「粘りの走りはあの子らしかった。入賞できて安心しています。素晴らしい孫です」と目を細めた。
また地元で「応援する会」会長を務める鈴木清仙(せいせん)さん(71)は「入賞自体が素晴らしいこと。勇気を頂き、地元が明るくなった。米国で合宿した成果が出ていたと思う」と振り返っていた。
市内の母校、大曲高でも陸上競技部員ら約90人が集まり、レースの行方を見守った。長距離ブロック顧問の鈴木邑(ゆう)さんは「自分に限界を作らないことで世界でも勝負できると生徒に教えたい」と話していた。【工藤哲、山本佳世子】
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