陸上 女子マラソン(11日)
鈴木優花=2時間24分2秒(6位入賞)
世界のトップ選手に交じって、マラソン挑戦2年半の鈴木優花が終盤までトップ争いを演じた。
かつては前半に果敢に攻め込む姿勢で「ケンカ走法」の異名を取ったが、初の大舞台で光ったのは難コースへの冷静な対処だった。
激しい起伏がある道のり。上り基調になる15キロ過ぎから先頭集団に追いついた。「平たんな道なら地力の差は出るけど、(上り坂なら)じわじわ行ける」。30キロ手前でペースダウンして先頭から引き離されたものの、最後まで粘りは見せた。
レース2カ月ほど前に左脚の脛骨(けいこつ)を痛めるアクシデントもあった。焦る気持ちを抑えながらもパリへの対策は怠らなかった。
第一生命グループでは1992年バルセロナ五輪4位の山下佐知子氏(59)の指導を受ける。鈴木は「次の五輪ではメダルを目指したい」と、堂々と師匠超えを宣言した。【パリ岩壁峻】
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