陸上女子マラソン、6位でフィニッシュする鈴木優花=パリで2024年8月11日、中川祐一撮影

陸上 女子マラソン(11日)

鈴木優花=2時間24分2秒(6位入賞)

 世界のトップ選手に交じって、マラソン挑戦2年半の鈴木優花が終盤までトップ争いを演じた。

 かつては前半に果敢に攻め込む姿勢で「ケンカ走法」の異名を取ったが、初の大舞台で光ったのは難コースへの冷静な対処だった。

 激しい起伏がある道のり。上り基調になる15キロ過ぎから先頭集団に追いついた。「平たんな道なら地力の差は出るけど、(上り坂なら)じわじわ行ける」。30キロ手前でペースダウンして先頭から引き離されたものの、最後まで粘りは見せた。

 レース2カ月ほど前に左脚の脛骨(けいこつ)を痛めるアクシデントもあった。焦る気持ちを抑えながらもパリへの対策は怠らなかった。

 第一生命グループでは1992年バルセロナ五輪4位の山下佐知子氏(59)の指導を受ける。鈴木は「次の五輪ではメダルを目指したい」と、堂々と師匠超えを宣言した。【パリ岩壁峻】

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