レスリング男子フリースタイル65キロ級を制し、日の丸をまとい喜ぶ清岡幸大郎=シャンドマルス・アリーナで2024年8月11日、玉城達郎撮影

 パリ・オリンピック最終日は11日、レスリング男子フリースタイル65キロ級の決勝が行われ、初出場の清岡幸大郎選手(23)=三恵海運=が金メダルを獲得した。決勝後の主な談話は以下の通り。

 <金メダルを獲得した今の思いは>

 ここまで支えてきてくださった、自分に関わってお声をかけてくださった皆さんには、この金メダルだけでは(恩を)返しきれないと思う。でも、「本当にありがとうございました」という気持ちと、少しでもこういう結果で恩を返すことができたのかなと思います。

 <試合では素晴らしいグラウンド技術を見せた>

 自分の持ち味。あのポジションになれば、絶対に返すことができる自信はあった。本当はあれで決め切るつもりだったんですけど、(前半が)タイムアップになって、スコアを見た時に10―1(のリード)だった。

 後半開始からまた攻めて、テクニカルスペリオリティーで勝つつもりだった。そこまで簡単な相手であるわけがないので、なかなか勝ち切らせてくれなかったんですけど、(試合の)最初に気持ちで攻めてポイントを取ることができて、それが後半にもつながったのかなと思います。

 <幼なじみの(女子57キロ級金メダルの)桜井つぐみ選手に続いた>

 「何としても勝たなきゃいけない」という気持ちだった。(自分よりも)先に試合をすることが決まっていたので、「勝って俺にプレッシャーをかけてくれ」とつぐみにも伝えました。それが良い方向への力に変えて、試合に臨むことができた。

 本当に良い関係でここまで来て、2人で金メダルを取ることができた。この後はメダルをもらって、(地元の)高知県でずっと教えてくださってきた桜井(優史)先生や、自分の母親に金メダルをかけてあげたいと思います。

 <(2022年に亡くなった)お父さんも喜んでいる>

 この後の表彰台では、一番高いところからの景色を見せることができる。(父と)一緒に高く上がった日の丸を見つめて、いろいろ会話をしたいなと思います。

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