【早稲田実-鳴門渦潮】二回表早稲田実2死満塁、宇野が3点二塁打を放つ=阪神甲子園球場で2024年8月11日、滝川大貴撮影

 第106回全国高校野球選手権大会は第5日の11日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で1回戦の早稲田実(西東京)―鳴門渦潮(徳島)が行われた。今大会注目のスラッガーである早稲田実・宇野真仁朗選手(3年)が木製バットで、もう少しでホームランとなるレフトフェンス直撃の二塁打を放ち、球場が沸いた。

 宇野選手は2点を追う二回2死満塁で打席に入った。低めの変化球を捉えると、打球はレフト方向への大飛球になった。フェンスに直撃して今大会第1号本塁打にはならなかったが、走者一掃の逆転二塁打となった。

 宇野選手は高校通算本塁打が60本超のプロ注目の強打者で、西東京大会でも木製バットで2本塁打を記録していた。SNS(ネット交流サービス)では「宇野くん、木製で先っちょだったろうによくフェンスまで飛ばしたな」など驚きの声が上がった。

 「飛ばない金属バット」が導入された今春の選抜高校野球大会では、本塁打はわずか計3本(うち1本はランニング本塁打)にとどまり、金属バットがセンバツ大会に導入された1975年以降、最少だった。今夏も「飛ばない金属バット」に代わり、木製バットを使用する打者が見られる。【牧野大輔】

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