一度も敗北しなかった選手だけが、金メダルを手にする。ならば、オリンピックの参加者ほとんどが敗者ということになる。
しかし、私たちがパリ五輪で撮影した写真には「敗者」は写っていない。全てのアスリートが磨きあげてきた心技体を、一瞬にぶつける。その尊い姿があるだけだった。
コロナ禍をへて、会場には歓声が戻った。勝敗にかかわらず、温かい声が選手たちを包んでいる。パリは敗れし者にも栄光を与える街。五輪の熱狂はあと少しだけ続く。
【写真映像報道部・パリ五輪取材班】
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