【阪神ー中日】五回、本塁打を放つ阪神の大山悠輔=甲子園(松永渉平撮影)

阪神7ー0中日(19日)

主砲の大山に待望の1号が飛び出し、エース青柳が今季初白星を挙げた。阪神はチームを牽引(けんいん)する2人が躍動して4連勝。甲子園を埋め尽くしたファンは総立ちで歓喜に沸いた。

4点リードの五回1死。打率1割台と苦しんでいた大山が、福谷の150キロ直球をバックスクリーンへ運んだ。開幕から75打席目にしての今季初アーチ。「中盤で追加点を取ることができて良かった」と安堵(あんど)感をにじませた。大山は今季1号を含む初の3安打。チームも11安打で今季最多タイの7得点を挙げた。

大山は開幕直前に下半身の張りでオープン戦を欠場。万全でない中で開幕を迎えながらも、守備力で救うなど必死にプレーしてきた。5番降格の試合もあったが「ここまでみんなに助けてもらってきた。ここからもっとチームの力になれるように」と力を込めた。

開幕投手を務めながらここまで白星がなかった青柳の力投も大きかった。走者を背負いながらも要所を締め、6回6安打無失点と粘投した。青柳は「やっと勝てたという気持ちもあるが、次に向けてやることは変わらない」ときっぱり。チームは今季初めて貯金1となり、上昇ムードが漂ってきた。(嶋田知加子)

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