春夏連覇を目指すチームをけん引する健大高崎の箱山遥人選手=阪神甲子園球場で2024年3月28日、北山夏帆撮影
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 第106回全国高校野球選手権大会は7日、阪神甲子園球場で開幕する。今夏も春のセンバツから注目を集めた世代屈指の左右の好打者たちが聖地に集う。今春のセンバツでわずか3本塁打(うち1本はランニング本塁打)にとどまった低反発の金属製バットにどう適応するのか。大会注目の打者を紹介する。

 春のセンバツを制し、史上8校目の「春夏連覇」に欠かせないのが、健大高崎(群馬)の大黒柱で強肩強打の捕手・箱山遥人選手(3年)だ。群馬大会では2本塁打をマーク。センバツ後に行われたU18(18歳以下)高校日本代表の候補合宿では木製バットで本塁打を放っており、長打力は健在だ。主将としても抜群のリーダーシップを発揮し、春夏連覇を狙うチームを引っ張る。

 6年ぶりの頂点を目指す大阪桐蔭は、左の好打者がそろう。境亮陽(りょうや)選手(3年)はセンバツでランニング本塁打を放つなど、50メートル5秒8の俊足と長打力が持ち味。主軸を担う徳丸快晴選手(3年)は、大阪大会で5割超の高打率をマークした。

 神村学園(鹿児島)の正林輝大(しょうばやし・こうだい)選手(3年)は、大会屈指の左打者。2年生ながら4番に座った前回大会では初の4強入りに貢献し、今年のセンバツ1回戦では、飛びにくいとされている低反発バットで右越え本塁打を放ったスラッガーだ。

木製バットで2戦連発

 早稲田実(西東京)の宇野真仁朗選手(3年)は右の長距離打者で、高校通算60本超の本塁打を誇る。西東京大会では木製バットで2試合連続本塁打を放っており、初の甲子園でも快音を響かせられるか。関東一(東東京)の高橋徹平選手(3年)も、高校通算60本塁打を放っている右の強打者だ。花咲徳栄(埼玉)の石塚裕惺選手(3年)は身長181センチ、体重82キロの大型遊撃手。パンチ力のある打撃に加えて堅実な守備も魅力だ。

 今春のセンバツで躍動した好打者も顔をそろえる。2年連続で準優勝だった報徳学園(兵庫)の3番・安井康起選手(3年)は、兵庫大会で6割5分4厘の高打率を残した。青森山田の吉川勇大選手(3年)は、センバツでは木製バットで12打数5安打で打率4割超をマーク。打力に自信があるパワーヒッターだ。【下河辺果歩】

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