パリ郊外サンドニで活動した「プライドハウス」のボランティア。右端はライナー・ハンデルさん=7月(共同)

 【パリ共同】パリ五輪は史上初めて出場枠の男女同数を実現させ、ジェンダー平等を理念の一つに掲げる。多様性と調和をうたった東京五輪に続き、性的少数者の情報発信拠点「プライドハウス」がパリにも設置され、一般市民に開放されている。ジェレミ・グピユ共同代表は「今大会はインクルージョン(包摂)を支持するメッセージを強く発している。誤解や疑問の対処へ一緒に活動したい」と説明した。  セーヌ川沿いのアレクサンドル3世橋近くに浮かぶ船上レストランを拠点とし、期間中は試合の中継や、派手な格好をしたドラァグクイーンのショーなどで盛況だ。東京五輪・パラリンピックでは新型コロナウイルスの影響で情報発信も難しかったが、グピユ共同代表が「パリに来なくても関われるように」と言う通り、プライドハウスの看板を荷台に積んだ自転車が各地を回って理解促進に努める。  プライドハウス東京の野口亜弥共同代表は、活動がパリへつながったことを喜びつつ「五輪・パラと連携することで、当事者の権利をどう守るべきか対話できる機会が増える」と意義を語った。


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