フジサンケイレディスクラシック第1日、13番ホールでショットを放つ上野菜々子=川奈ホテルGC富士C(萩原悠久人撮影)

19日に第1日が行われた女子ゴルフの第42回フジサンケイレディスクラシックで、ツアー未勝利の上野菜々子がアクシデントを乗り越えて好発進した。早朝、起床すると首の後ろに痛みを感じた。「寝違えて、調子があまりよくない」。トレーナーのケアを受けても痛みは引かず、1番ホールでいきなりボギーをたたいた。

だが、事態は好転する。痛みを乗り越えるため、「下を向かず、肩をリラックスさせてプレーしよう」と意識すると、パットが気持ちよく決まった。14番では5メートルを残したが、似たようなラインから先に打った同組の篠原まりあのパットが左に曲がったのを見て、強めにまっすぐ打ち、バーディーを奪取。最終18番で2つ目のボギーをたたくまでに5バーディーを奪い、1打差の2位につけた。

68は前々回大会の第1日にも出したパー71のベストスコア。川奈との好相性を自認しており、「海が好きなので、ボギーを打ってもすがすがしくラウンドできる」と笑う。ツアーでは数少ない高麗芝のグリーンも「アバウトにゴルフができる。ミスしても、芝のせいにできるから」と歓迎する。

米ツアーを主戦場とする古江彩佳、西村優菜らと同じ2000年度生まれ。「プラチナ世代」を構成する23歳は「風を生かしながら、景色をもっと楽しんで、気持ちよく回りたい」と2日目以降を見据えた。(奥村信哉)

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