◆パリオリンピック・柔道男子90キロ級決勝(31日・シャンドマルス・アリーナ)

村尾三四郎(23)が決勝で2021年東京オリンピックの同級王者・ベカウリ(ジョージア)に敗れ、銀メダルを獲得した。

2023年世界選手権3位の村尾は、初戦となったカリュライド(エストニア)との2回戦で開始44秒、大外刈りで一本勝ち。グリゴリアン(アラブ首長国連邦)との準々決勝では相手の指導3つで勝利を収め、準決勝に勝ち進んだ。

準決勝で地元フランスのヌガヤプハンボと対戦した村尾は、アウェーの大歓声の中、技あり2つの合わせ技一本で勝利を収め、決勝へ駒を進めた。

決勝では開始1分、村尾が小外刈りで技ありを奪ってリードしたが、ベカウリも2分37秒、すくい投げで技ありを奪い返してポイントで並ぶ。積極的に仕掛ける村尾が技を繰り出し、内股が決まったかと思われる惜しいシーンもあったが、残り5秒、ベカウリの捨て身の返し技が小内刈りで技ありと認められ、合わせ技一本で敗れた。

村尾三四郎:
どんな状況になっても勝つ準備はしてきたので、自信を持ってやったけど…。悔しいなという思いです。金メダルを取らないと成果は出ていないと思うので、そこは心残りです。一瞬の状況判断だったり、ああやっていればよかったのかなという後悔が生まれるのかなと思う。(オリンピックは)特別な思いがみんなにあって、普通の試合とは違う舞台ではあったけど、いつも通りやるのが念頭にあった。

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