ことし8月に甲子園球場で開幕する全国高校野球について、日本高等学校野球連盟は、試合を朝と夕方に分ける「2部制」を導入すると明らかにしました。

【高野連などの会見】「これだけ暑くなってきて、選手の安全を守る策を何かやらないという思いが、それぞれ球場、高野連も意をくんでくれて、納得していただいた」

ここ数年、「災害級」と言われる日もある夏の暑さを受け、高野連が新たな対策を導入することにしました。

高野連は、8月に開幕する夏の甲子園大会の開催期間中の「2部制」について、2022年に初めて議論を行いました。

2023年の大会では「クーリングタイム」を導入。5回終了後、選手たちが冷房の効いたスペースで身体を冷やし水分補給を行いましたが、それでも複数の選手が熱中症の疑いで処置を受けました。

このため、高野連はことしの夏の大会で、大会1日目から3日目の試合数を、1日3試合とし、朝と夕方に試合を振り分ける「2部制」の導入を決めました。これにより、観客も午前と午後で完全入れ替え制となります。

【高野連などの会見】「これが最終型とは思っていません。とにかく一度2部制をやってみることで、課題を洗い出していきたいと思います」

また、エネルギー不足による熱中症の発症を防ぐため、高野連は第1試合の出場校に補食を提供するほか、準決勝と決勝の試合開始時刻をいずれも午前に繰り上げるなどの暑さ対策も新たに行うと明らかにしました。

(関西テレビ「newsランナー」 2024年4月19日放送)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。