パリ五輪柔道女子52キロ級2回戦でウズベキスタン選手に一本負けした阿部詩=28日、パリ(共同)

 【パリ共同】パリ五輪の日本選手団は28日までに金メダル4個を獲得した一方、序盤に思わぬ敗戦が続いた。わずかなミスや気の緩みが命取りとなった誤算もあり、谷本歩実副団長は「これが五輪」と手綱を締め、さらなる上積みを図る。  最も衝撃が走ったのは、金メダルが有力視された柔道女子52キロ級の阿部詩の2回戦敗退だろう。一瞬の隙を突かれ、泣き崩れる姿がショックの大きさを物語った。体操男子のエース橋本大輝も鉄棒で降り技の着地が大きく乱れ、この種目は予選落ちで連覇が消えた。  卓球の混合ダブルスは、2大会連続の日本勢制覇を目指した張本智和、早田ひな組が1回戦で北朝鮮ペアに敗れた。早田は「どの選手も五輪のために仕上げてきていた。そこを超えられなかった」と悔やんだ。  テニスのシングルスは女子の大坂なおみ、男子の錦織圭がともに初戦でストレート負け。団体球技ではバレーボールが男女とも黒星スタートとなった。52年ぶりのメダルが期待される男子主将の石川祐希はドイツに競り負け「隙を見せてしまった」と油断があったことを認めた。


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