【仙台市(JR東日本東北)-神戸市・高砂市(三菱重工West)】力投する仙台市の西舘洸希=東京ドームで2024年7月27日、西村剛撮影

 第95回都市対抗野球大会は第9日の27日、3試合が行われた。仙台市・JR東日本東北の西舘洸希投手(24)=七十七銀行から補強=は準々決勝の神戸市・高砂市・三菱重工West戦の八回に救援登板し、巨人のドラフト1位の弟・勇陽投手(22)が活躍する東京ドームのマウンドに今大会初めて上がった。

 岩手県出身で盛岡三高から筑波大を経て昨年、七十七銀行に入部すると、長身から投じる角度のあるボールを武器にエースの座をつかみ、本大会に出場するなど大車輪の活躍を見せた。

 今年はウイニングショットでもあるフォークに磨きをかけ、最速150キロを誇る直球とのコンビネーションを生かした力強い投球を見せてきた。2次予選では第1代表決定戦出場をかけた日本製紙石巻戦で2失点完投するなど成長の一端も見せたが、チームは第2代表決定戦で敗退。自身も救援で3回を投げて3失点し、涙をのんだ。

 昨年に続く東京ドームの大舞台に今回は補強選手として臨むことに「『仙台代表』として頑張りたい」と語っていた。「まだまだ頑張らなくちゃと思わせてくれる存在」という弟に負けじと、力強くマウンドを踏む。【牧野大輔】

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