パリ・オリンピックの開幕を目前に控えた26日、高速鉄道TGVの複数の路線が放火され、市内の鉄道駅は乗客らで混乱した。
市南部に位置し、サッカー男子日本の今大会初戦が行われたボルドーなどの観光地に向かう国鉄主要駅のモンパルナス駅では、大きなキャリーケースを抱えた観光客らであふれた。
列車の出発時間や出発ホームを知らせる電光掲示板は午前7時台で止まったまま。「乗客の皆様、ご注意ください。すべてのTGVの運行はキャンセルされました。最新情報があれば表示されます」との案内文が表示されていた。ホームの前には柵が設けられ、立ち入れないようになっていた。
乗客たちは掲示板を見上げ、情報の更新を待ったり、床に座り込んだりし、運行再開を待っていた。
朝の列車でトゥールーズに向かう予定だったという高齢の女性は「ずっと待ち続けている。この先どうしたらいいのか」と疲れた様子で話した。【パリ角田直哉】
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